今週の為替相場のTOPICS
ナヒール債の償還期限・・・デフォルト懸念強いが、織り込み済みの可能性も?
FOMC・・・「長期間低金利を維持」との声明が変更されるか?
金・原油相場の動向・・・ドルの信認低下に歯止めも
クリスマス休暇・・・欧州通貨からドルへのリパトリが強まるか?
FX業界への規制について
2008年の金融危機のインパクトを思えば、こんな事態は2度と繰り返してはならないと考えるのは自然です。そして、なぜあんなことになってしまったのか、どうすれば、再発を予防できるのか、というのが「ワルモノ」にされてしまった各国金融監督当局に共通の課題だったことは容易に想像できます。
政策にはアナウンスメント効果が必要です。つまり、一から十まで、箸の上げ下ろしをすべて規制監督することは困難で、できたとしてもあまりにコスト高です。そこで、民間に対して、政策の意図を知らしめて、被監督業界にいるプレイヤー(FXであれば、FX業者)の自助努力を奨励するのがもっとも効果的効率的な規制監督でしょう。
リーマン・ショックを受けて、各国はアナウンスメント効果も当然意識してか、メリハリつけた対応をしていると感じます。米国はCDS(Credit default swap)に代表されるOTC(店頭)デリバティブに対する規制、欧州はヘッジファンド規制の旗を掲げました。日本の場合、サブプライムやCDSでの被害は相対的には小さく、ヘッジファンドも育っていなかったこともあり、FXに白刃の矢が立った?、と考えるのは穿ちすぎでしょうか(笑)。。。
規制強化の第一陣、顧客資産の信託保全義務化が数週間後に迫り、賑やかさを増すFX業界です。
※2010年、FX業界にはfx 信託保全とレバレッジ規制がはいります。
為替のファッションを捜せ
一足早いクリスマスプレゼント
金融規制もヘッジファンド(証拠金取引)へトレンドが出てきており、日米欧の金融監督庁にとってファッションになっているようです。為替も年末になりファッションがでてきているようです。非常に勉強になる為替情報がメルマガでFXCMジャパンより出てきたので、ご紹介いたします。
今月4日発表の米国雇用統計(11月分)では、非農業部門雇用者数の大幅な改善(11千人の減少)を受けて米ドルが円を始めとする主要通貨に対して大きく上昇しました。低迷していた日本株も1万円の大台を回復するなど、日本の金融市場は久々に活況を呈しました。逆に金相場は大崩れし、1,220ドル台から1,140ドル台(現在は1,110ドル台)へと急落です。所謂ポジションの巻き戻し(アンワインド)が起こったのです。シカゴのIMM市場では、円のロングポジションが過去最大規模に近づくなど、大幅に積み上がっていたこともドルのショートカバーを誘う結果になったと言えます。
週明けの東京市場では、円の下落を待ち望んでいた本邦輸出企業からドル売りの注文が持ち込まれ、ドルの上昇を抑える一因となっています。
84円台から90円台へと6円近い円の下落で、輸出企業は先物で円買い予約を入れることが出来たようです。1円の値幅で数億円〜数十億円の収益への影響があると言われている大手輸出企業にとっては、これほど嬉しいクリスマスプレゼントは他には考えられないのではないでしょうか。この市場からのプレゼントは本当にビッグなものでした。
一方で、個人投資家の皆さんはどうでしょうか?ドル円で言えば、80円台では買い下がり、100円方向を目指してポジションを保有されている方も多いと思います。しかしながら、バーナンキFRB議長がハト派的発言をしたとして米ドルが軟化するなど、まだまだ為替相場の先行きは不安定な状態です。米景気回復⇒米金利上昇観測⇒ドル高復活という構図がそう簡単に示現しないことは、その後の値動きからも理解して頂けるのではないでしょうか。景気指標にしても良い数字が出たり悪かったりと一喜一憂の状態が続いているので、決め打ちした相場観は危険です。
その後、ECBのシュタルク理事の「まだ危機は終わっていない」という発言が伝わると、リスク回避の動きが円買い・ドル買いvs 欧州通貨売りとなり、円は欧州通貨にも米ドルに対しても強含んでいます。しかしながら、円自体の問題もいつ再燃するか、予断は許しません。デフレはますます深刻化し日本経済の先行きに不安を覚える方も少なくないと思います。政府も財政規律の問題を後回しにしても景気刺激策を
優先する構えです。
こうした政策を総動員したとしても、なかなか成長戦略が見えてこないのが今の日本の現状であり、そんな状況の中で為替相場は動いています。まだ暫くはその時々の強弱拮抗した材料で為替相場は上下する展開が続くものと予想されます。そういう意味では市場からのプレゼントはしっかり自分のものにしたいですね。又、これからクリスマスに向けて市場の流動性は低下していくので、不測の事態にもあわてることなく、皆さんにはしっかりとリスク管理を心掛けていただき、相場と対峙してもらいたいと思います。
(FXCMジャパン引用)